8/29 WEB版道新「オンネトー湯の滝、外来魚ほぼ駆除 環境省 水温下げ繁殖阻止」『【足寄】環境省は、十勝管内足寄町の阿寒国立公園にある国の天然記念物「オンネトー湯の滝」で、貴重なマンガン酸化物生成に悪影響を及ぼしてきた外来魚を、ほぼ駆除したことを確認した。
オンネトー湯の滝と、滝の下にある池では、マンガンイオンを含む水に藻類と微生物が作用することで、マンガン酸化物が地表で生成される。世界的にも珍しい「生きたマンガン鉱床」として、2000年に国の天然記念物に指定された。
ところが何者かが池に外来魚のグッピーとテラピアを放流し、温泉水の中で大量に繁殖した。外来魚は、マンガン生成の鍵を握る微生物の付着した藻類を食い荒らし、鉱床の生成に悪影響を与えていた。』
外来魚を放流すると、思ってもみない結果になる、という具体例です。
少なくとも、生態系が豊かになったわけではありません。
ここへ行ったことがありますが、単に妙なところに妙な魚がわさわさいるだけです。要は、気持ちが悪いところです。観光資源である湯の滝をスポイルしているだけの存在です。
『グッピーとテラピアを放流し』た方(もしくは団体)は、このような
『外来魚は、マンガン生成の鍵を握る微生物の付着した藻類を食い荒らし、鉱床の生成に悪影響を与え』ることは予想されていなかったでしょう。
さすがに、『鉱床の生成に悪影響』が及ぶことがあるとは言及されていません。
だから、したり顔で外来魚を放流してはいけませんよ、ということです。
在来魚に影響があるとかないとかではなく、何が起こるかわからなくて、その結果責任を負うことができないから、あかん、ということです。
こんなのも、もしかしたら神様が怒ったのかもしれませんね。
そんな状況でも・・・
『三重県大台町の宮川上流にある大杉峡谷に28日朝から渓流釣りに行った大阪府の男性2人が行方不明になり、県警大台署が29日朝から捜索している。
-中略-
現場周辺の川は28日から大雨で増水していたという。』
こうなるとただに迷惑行為じゃないでしょうか?
運が良ければ旅行傷害保険が効くかもしれません。
『【足寄】環境省は、十勝管内足寄町の阿寒国立公園にある国の天然記念物「オンネトー湯の滝」で、貴重なマンガン酸化物生成に悪影響を及ぼしてきた外来魚を、ほぼ駆除したことを確認した。
オンネトー湯の滝と、滝の下にある池では、マンガンイオンを含む水に藻類と微生物が作用することで、マンガン酸化物が地表で生成される。世界的にも珍しい「生きたマンガン鉱床」として、2000年に国の天然記念物に指定された。
ところが何者かが池に外来魚のグッピーとテラピアを放流し、温泉水の中で大量に繁殖した。外来魚は、マンガン生成の鍵を握る微生物の付着した藻類を食い荒らし、鉱床の生成に悪影響を与えていた。
外来魚は繁殖力が強く、網などによる駆除では効果が上がらなかった。このため、環境省は13年11月から足寄町と協力し、湯の滝から流れ込む温かい水を外来魚が生息する池の前でせき止め、設置したパイプを通して180メートル下流に迂回(うかい)させた。併せて、近くの沢の水を池へ引いた。
この結果、冬でも25度ほどあった池の水温は、秋から冬にかけて外来魚の生存が難しくなる18~20度まで低下した。今年7月半ばに池の水を抜いて調査したところ、テラピアは確認されず、グッピーも4匹しか見つからなかった。環境省阿寒湖自然保護官事務所は「外来魚はほぼ駆除された」との認識を示している。
ただ、卵が残っている可能性もあることから、当面は現行の対策を続けていくという。同事務所の安藤祐樹自然保護官は、「本来の生態系に戻すため、時間をかけて慎重に対策を取ってきた。外来魚の放流は絶対にやめてほしい」と注意を促している。』