2018年 10月 21日
読書記録「皇帝と拳銃と」 |
読書記録 倉知淳「皇帝と拳銃と」
抄録は以下のとおり。
『学内で"皇帝"と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯罪計画は完璧なはずだった。そう確信していた。あの男が現れるまでは…。著者初の倒叙ミステリ・シリーズ全4編を収録。』
この作者はてっきりユーモアミステリ系の人だと思っていたのですが
本作はガチガチの本格でした。
中編から構成されているので、登場人物が述べる本格ミステリー論とか、
主人公がぐずぐず悩むところがなくて助かりました。
どの中編も主人公が犯人なので倒叙ミステリであると言えます。
すべて主人公と刑事が討論して犯人がギブアップして犯人であることを自白するというものです。
ゆえに、リアリティはありません。
そこは本格である証とも言えるでしょう。
おすすめ度:☆☆☆☆★(本格好きには程よい本格さ程度です)
by k1right
| 2018-10-21 00:00
| 読書記録
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