2018年 02月 28日
読書記録「ラーメン超進化論」 |
読書記録 田中 一明「ラーメン超進化論 「ミシュラン一つ星」への道 」
抄録は以下の通り。
『庶民的料理のラーメンが、ミシュランを賑わせる存在になっている。店主たちは尋常ではない努力で、他にはない、オリジナルの味をもがき苦しみながら作り上げている。彼らはいかにしてそうなり得たのか。日本最高峰の作り手たちに、「ラーメン官僚」が迫る。』
似ているものと言えば、かってのプロレス-UWF論でしょう。
どちらもその時点では最強だの、リアルだの、進化版などと褒め称えましたが、
その時点では一見もっともな主張のようでしたが
数年後には化けの皮が剥がれ、あっという間に陳腐化しました。
この本に関して言えば、データが脆弱で、ミシュランとの関連をあえて曖昧にしています。
また、進化系のラーメンとして、挙げられている店のスープが鶏のみで、冒頭で著者が定義した進化系のラーメンの定義にも反しています。
むしろ、純粋な鶏なら、進化系ではなく、過去の徹底したブラッシュアップ版ではないでしょうか?
ということで、一見まともなような主張も根拠となる基準が雑でしかありません。
よくこれで、自身の職業を官僚などと言えるものだと思います。
ロジックもデータも脆弱すぎて、パラドキシカルですが、故に官僚的だともいえます。
単に自身がその時点で惚れ込んでいるものに理屈をつけただけに過ぎません。
おすすめ度:☆★★★★(自分の好きな/興味のあるラーメン店がとりあげられていたら、参考にするのもいいかもしれません。いずれにせよ頭でっかち系で括っていいものだと思います)
by k1right
| 2018-02-28 02:28
| 読書記録
|
Comments(0)