2017年 06月 13日
読書記録「サイレンス」 |
読書記録 秋吉理香子「サイレンス」
抄録は以下の通り。
『しまたまさん―雪之島の護り神。新潟本土の港からフェリーで約二時間、人口は三百人以下で信号機もない雪之島で生まれ育った深雪。アイドルを目指して故郷を離れたが、いまは夢をあきらめて東京の芸能プロダクションでマネージャーをしている。両親に結婚の挨拶をするために実家へ帰省したが、婚約者の俊亜貴は突然失踪…。「しまたまさん」に護られた島から、深雪たちは東京へ戻って結婚できるのか。イヤミスの新旗手が放つ、サスペンス長編。』
多少現実的でない描写や設定もありますが、許容範囲と言えました。
ミステリとしてはなんとか成立しているといえます。
最近多いと感じる余計なギミックや薀蓄がなく、メインとなるプロットがサクサクと進むのが読んでいて楽です。
ストーリーそのものは、ありがちと言えばありがちで、トリック(とは言えないレベルのトリック)や犯人も容易に推察できます。
テレビのサスペンスもののレベルと言えるでしょう。
それでも軽く読み進めるのが好印象です。
キャッチは”イヤミス”ですが、それほど嫌な印象は受けませんでした。
他の”イヤミス”といわれる作家の作品は、読後感がどよーんとしたものですが、これはさっぱりとした印象です。
機会があれば、他の作品も読んでみたいと思いました。
おすすめ度:☆☆☆★★(読後感の軽いさらっとしたミステリです)
by k1right
| 2017-06-13 00:00
| 読書記録
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