2016年 11月 05日
本日(11/5)の北海道経済ニュースー道東漁業不漁 |
ししゃも、スルメイカ、サンマ、秋鮭、いずれも秋の道東の主要産物なんですが、いいとこなし状態です。
そこで、以前書いたように調布の西友で売っていた北海道産のブリを買ってみました。
天然の鮭、養殖のブリよりも安かったのにも納得。
とにかく脂が乗っていないです。寒ブリのイメージの真逆です。
悪くはないんですが、トロトロの北陸の寒ブリを知ってしまっているので、全く別物でした。
『釧路海域のシシャモ漁は2日、釧路港でも水揚げが始まった。初日の水揚げ量は約10・4㌧と昨年を大きく下回り、1㌔当たりの卸売価格は1700円台の高値を付けた。 白糠町では10月24日から水揚げが始まり、同31日から操業が解禁となった釧路市、市東部、釧路町昆布森の3漁協に所属する35隻はこの日から水揚げをスタート。早朝に出漁した操業船は昼すぎから釧路副港に次々と帰港し、生産者らが船上や岸壁で慣れた手つきでシシャモを手際よく選別した。 初日の水揚量は昨年より4割以上少なく、近年は全道的な不漁で魚価が高騰していることから、今年も1㌔1730円~1710円と高値でスタート。昨年よりも1割以上高かった。水揚げは今月末まで続く見込み』
『【函館、釧路】道南や道東沖のスルメイカ(マイカ)漁が、極端な不漁に見舞われている。漁期は来年1月末までだが、道南の主要市場である函館市水産物地方卸売市場の取扱量は過去10年で最低となった。価格も高騰し、塩辛製造など加工業者は原料不足に悲鳴を上げている。』
『【釧路、根室】道東沖サンマ漁の不振について、長期にわたって道東沖にとどまる「暖水塊(かい)」と呼ばれる温かい海水の渦が影響していることが専門家の研究で分かった。今夏は暖水塊が沿岸にとりわけ接近し、冷水域を好むサンマが沿岸を避けて南下するため漁場が遠くなり、水揚げ量の低迷につながっている。
暖水塊は太平洋を流れる暖流の黒潮から分かれてできた直径数十キロ~数百キロの高温の渦。7、8月はその中心の水温が20度以上になる。2010年ごろから道東沖の約500キロの範囲内で分裂や合体を繰り返しながら停滞している。
水産研究・教育機構北海道区水産研究所釧路庁舎(釧路市)の黒田寛主任研究員(39)の調査によると、今年の暖水塊は例年より1カ月早い異例の7月初めごろから道東沿岸まで接近。水温15度前後の海域を好むサンマは暖水塊を避けて沖合を回らざるを得ず、漁場が遠くなったという。
20日までの道内の水揚げ量は記録的不漁だった前年の同期に比べ1・3%減の4万6395トンにとどまっており、道外が同36・8%増の2万6748トンとなっているのとは対照的だ。根室市内の加工業者は「漁場が道東沿岸にないと、水揚げ港が道東から引き合いの強い東北地方に移ってしまう」と嘆いた。』
『秋サケの定置網漁が最盛期を迎えているが、不振が続いている。道連合海区漁業調整委員会がまとめた20日時点の漁獲速報によると、全道の漁獲匹数は前年同期比30.5%減の2014万3千匹。漁業関係者は頭を悩ませている。
道内で最も水揚げが多いオホーツク海区は、同20・2%減の1100万3千匹にとどまる。その中でも有数の斜里第一漁協(オホーツク管内斜里町)の担当者は「今年は来遊予測も良く、漁場の水温も昨年より低かったので豊漁を期待していた。とれない理由が分からない」と首をかしげる。同管内雄武町の雄武漁協も「シーズン初めからずっと不漁。低気圧の影響で長く網入れできない時期もあった」と嘆く。
同管内の1キロ当たりの平均単価は613円で「平年の300~400円台に比べると、異常な高値」(漁業関係者)。北見市内の鮮魚店によると、病院や福祉施設といった大口の取引先では「サケの購入量を減らしたり、安価な別の魚に切り替えたりする動きが出ている」という。
太平洋側も不振だ。根室海区は同34・1%減の411万匹、釧路や根室半島の太平洋側を含むえりも以東海区は同42・5%減の216万1千匹にとどまっている。』
by k1right
| 2016-11-05 13:00
| 北海道ネタ
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