2016年 10月 22日
本日(10/21)の北海道観光ニュース-オンネトー |
残念です。
なぜか朝日新聞が張り切っています。
わからないのは、今なぜ?ということです。
朝日新聞と北海道新聞の記事によれば以下の流れです。
2014年10月 死亡事故発生
2015年09月 環境省がこの施設を調査
2015年09月 研究機関による浴室内の濃度の測定
2016年09月 環境省は再発防止に向けて専門家による検討会を設置
2016年09月 病院に取材
『北海道足寄町の温泉旅館「オンネトー温泉 景福」で2014年10月、宿泊客の東京都内の男性(52)が入浴中に浴槽内で倒れ、硫化水素ガス中毒とみられる脳機能障害で重体に陥る事故があった。道警は温泉に含まれる硫化水素ガスの安全管理が不十分だった可能性があるとみて業務上過失傷害の疑いで捜査。事故を受けて、環境省は硫化水素を含む温泉の安全対策について、国の基準を見直す方向で検討を始めた。
旅館は事故後に自主休業し、現在は入浴できない。
環境省によると、一般客が利用する温泉では1960年代以降、浴槽内で死亡や重体などの重大な中毒事故の記録は見当たらない。事態を重視した環境省は今年9月に再発防止に向けて専門家による検討会を設置し、年度内に濃度の測定や換気など設備の構造について新たな基準をまとめる方向で検討している。』
『北海道足寄(あしょろ)町の旅館「オンネトー温泉 景福」で2014年10月、男性入浴客が浴槽内で倒れて重体に陥る事故があり、道警が業務上過失傷害の疑いで捜査している。事故直後の保健所の測定では、温泉に含まれる硫化水素ガス濃度が国の基準を大幅に超えていた。この施設では以前にも2人が同じ浴槽で倒れて死亡しており、道警はこの2件についても経緯を慎重に調べている。
事態を重く見た環境省は今年9月に再発防止に向けた検討会を設置し、硫化水素を含む温泉の安全対策について基準を見直す方向で検討している。
地元消防や男性の親族の話によると、重体となったのは東京都内の男性(52)。14年10月8日夜、浴槽内で意識を失っているのが見つかった。搬送先の病院で硫化水素ガス中毒の疑いによる脳機能障害と診断され、現在は意識不明で寝たきり状態となっている。
事故のあった同じ浴室では重体となっている男性以外にも、13~14年に3人が救急搬送され、うち2人が亡くなっていた。搬送先の病院によると、13年に亡くなった64歳の男性は「溺死(できし)」、14年に亡くなった38歳の男性は心臓に血が行き渡らなくなる「虚血性心疾患」と診断されていた。
病院側は今年9月、取材に対して「当時は硫化水素ガス中毒を疑わず、血液や尿の分析など詳しい検査をしなかった。同じ浴室からの搬送が相次いだことを考えると、今思えば中毒がきっかけという可能性は捨てきれない」と説明。病院は2人の診療記録を道警に提出し、道警が硫化水素との関係を慎重に調べている。
死亡した男性2人は血液や尿が保存されていないため、硫化水素が死因と確定するのは困難だが、重体の男性は診断が可能だ。
国の基準は、硫化水素を含む温泉はガスを抜いたり換気したりして浴室内の濃度が基準値を超えないように定めている。15年9月に浴室内の濃度を測定した研究機関によると、浴槽上は国の基準値の最大10倍、洗い場は最大20倍に達した。
旅館は事故直後から自主休業し、現在は入浴できない。景福の経営者は朝日新聞の取材に「国の基準は理解していなかった。認識不足だった」と話している。
硫化水素は火山性ガスの主成分の一つで、硫黄臭があり有毒。硫化水素を含む温泉の源泉は全国に440カ所以上ある。』
『北海道足寄(あしょろ)町の温泉旅館「オンネトー温泉 景福」で2014年10月、入浴客が硫化水素ガス中毒とみられる症状で重体に陥った事故で、温泉を監督する帯広保健所(道立)が少なくとも事故の3年前から硫化水素ガス濃度を把握していなかったことがわかった。
旅館側は取材に対し、1987年に営業許可を得て以来、保健所も旅館も濃度を測定していなかったと証言。事故直後の保健所の測定では基準値を大幅に超えていたが、安全対策の前提となるデータが長年にわたり把握されず、危険が見逃されてきた可能性がある。
道の監視要領では、温泉旅館には2年に1回、立ち入りによる監視を行う。監視項目に硫化水素ガスの濃度は含まれていない。帯広保健所は取材に「14年の事故を受けて文書の保管義務がある3年間の資料を調べたが、硫化水素ガスを測定した記録はなかった」と説明する。
環境省の基準では、都道府県知事が必要と認めた場合に、温泉施設に濃度を測定させることができる。どのような場合に測定を命じるかの基準はなく、道は「道内で測定を命じた所は一つもない」としている。
一方、硫化水素の濃度が高い温泉を抱える福島県や群馬県などでは、保健所が定期的に測定するなどして安全確保に努めている。
景福の経営者は取材に、測定器を持っていなかったと説明。保健所の立ち入り検査でも測定は行われず、指示もなかったという。
事故のあった浴室は、浴槽の底から源泉がわき出す構造で硫化水素ガスが高濃度になるため、安全対策が十分と判断された場合に限り、利用が認められる。経営者は、浴室の構造についても保健所から不備の指摘はなかったとしている。
温泉を管轄する道食品衛生課は「当時は温泉に関係する法令に強制力がなく、厳しい対応ができなかった」と説明。環境省は「基準に照らして問題があれば対応できた」と話し、見解が食い違っている。』
『十勝管内足寄町の温泉施設(現在は休業中)で2014年10月、入浴中の男性客が硫化水素中毒とみられる症状で意識不明の重体となる事故があったことが、環境省への取材で分かった。同省が昨年9月にこの施設を調査したところ、浴槽付近の硫化水素濃度が、最大で国の基準の19倍に達していた。これを受け、同省は浴室内の濃度管理や換気設備に関する新たな基準づくりに着手した。
同省によると、硫化水素を含む温泉施設の浴室や浴槽内での中毒事故は、施設の設備や構造に関する利用基準を策定した1975年以降、発生しておらず、全国初となる可能性がある。道警は、施設側に対し、業務上過失致傷容疑で捜査を続けている。』
『十勝管内足寄町の温泉施設で2014年、入浴中の男性が硫化水素中毒とみられる症状で重体になり、浴槽付近の硫化水素濃度が15年に国の基準の19倍に達していた問題で、道が事故後、硫化水素濃度が高くなる恐れのある温泉施設97施設を緊急調査した結果、9施設で国の基準を超えていたことが21日、道への取材で分かった。うち3施設は現在も国の基準を超えたままだ。環境省は「基準を超えた状態は好ましくない」としている。
緊急調査は、温泉1キログラム中に硫化水素イオンなどを2ミリグラム以上含有する施設が対象。足寄町で事故があった翌月の14年11月から12月にかけて行った。基準を超えた9施設には、濃度が下がるよう常時換気することなどを指導し、6施設は改善したという。
3施設が現在も基準を上回っているのは、既存の設備では換気が不十分なことが原因。道は設備の改善などを求めるとともに、年2回以上の濃度調査を継続実施している。事業者にも1日2回以上の濃度調査などを求めている。
道は「温泉街全体の風評被害につながりかねない」として、施設の所在地や濃度を明らかにしていないが、関係者によると、現在も基準を超えているのは道東と道央の3施設という。』
『足寄町の温泉施設で2014年10月に起きた硫化水素中毒とみられる事故。同年秋に帯広保健所など全道の保健所が行った調査で、事故のあった温泉を含む十勝管内の複数施設で硫化水素濃度が国の基準を超えていたことが分かった。調査対象外の施設でも一定の硫化水素は発生しており、各施設は「事故防止には換気が重要」と対策に力を入れている。
事故後、保健所が行った調査は、硫化水素イオンなどを温泉水1キロ当たり2ミリグラム以上含む温泉が対象で、帯広保健所によると管内では8施設を調べた。このうち複数の施設で浴槽周辺の硫化水素濃度が国の基準を上回っていた。
基準を超えた施設は、保健所がその後も2~3カ月に1度調査し、換気対策や入浴客への注意喚起について施設側と話し合いをしている。ただ、現在も基準を上回ったままの施設が複数あるという。
保健所は「事故以前は定期的な調査を行っていなかった。現在調査を続けている施設については、硫化水素濃度を下げるよう取り組み、再発を防止したい」と話す。
一方、調査対象以外の施設でも、一定程度の硫化水素が発生する温泉もある。そのため管内の温泉施設は換気対策に気を配る。足寄町の芽登温泉では、密閉されている内風呂は常に換気扇を回し、強制換気している。伊東司支配人(53)は「新鮮な空気が送り込まれるようにしており、浴室内もあまり臭いがない。事故があっては大変なので、気を付けている」と話す。鹿追町然別峡の「かんの温泉」は11種類の浴室すべてに換気扇を設置。経営する鹿追ホットスプリングスの勝海敏正社長(60)は「換気していれば何の問題もない。事故は本当に硫化水素が原因なのか」と驚いた様子。
事故を受けて、環境省は浴室内の硫化水素の濃度管理や換気設備の新基準作りに着手した。同町にある然別湖畔温泉ホテル風水の水間幸市営業次長(35)は「換気など安全対策は講じているが、事故防止に向け、新たな基準ができ次第対応していきたい」と話した。』
『北海道足寄町の温泉旅館「オンネトー温泉 景福」(休業中)で2014年10月、入浴中の男性客が硫化水素中毒とみられる症状で意識不明となった事故を受け、直後の11~12月に道が調査した結果、道内9施設で硫化水素濃度が国の基準を超え、3施設は今年8月末の調査でも改善されていないことが22日、分かった。 道は「基準を多少上回っても、直ちに健康被害が出るわけではない」とした上で「温泉街全体の風評被害につながる」として、3施設の所在地を明らかにしていない。 14年の道の調査は、道内の硫黄泉全97施設が対象。基準を超えた9施設について指導し、6施設は改善した。』
愛想のいいイヌがいる方だっけ?いない方だっけ?
一時期の冬のアクティビティのメインはオンネトーのスノートレッキングでした。
いる方もいない方も、混浴の方もそうでない方も、どちらも行きました。どちらもひなびたいい感じの温泉だったと思いますが、記憶の中ではごちゃごちゃになっています。
オンネトーまでは一本道なので、秋の紅葉シーズンは観光バスのせいで渋滞します。
by k1right
| 2016-10-22 00:00
| 北海道ネタ
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