2016年 04月 10日
酪農は「バブル」か? |
ときどき訳のわからない記事の載る朝日新聞朝刊の「経済気象台」ですが、4/6も不可思議な記事がありました。
※以前も同欄で「消費税再増税の凍結を」 とありました。
見出しだけを見たら、まるで「バブル」のように酪農が儲かっている、と煽っておいて、じつは違うのだよ、という訳知り顔の記事だと思ったのですが。
出だしからもう・・・
『北海道の酪農はいま、バブルだ。
乳価は・・・1割以上も上昇した。』
10%程度の値上がりでバブル?
独自にバブルの定義がされているようですが、おそらく、この方以外、
『北海道の酪農はいま、バブルだ』
などと仰っしゃる方はいないでしょう。
御用新聞である道新でさえ浮かれている様子はありません。
なぜなら、乳価は実態を反映した価格になっているからです。
確かに『乳価は過去3年間で・・・上昇した』のですが、それより前は生産調整が相次ぎ、むしろ乳価は低く抑え続けられてきたのです。
そしてここに来ての円安で飼料はむしろ値上がりし続けています。
それゆえの、『乳価の上昇』なのです。
10年スパンで比較したらどうか、は筆者が可哀想なのでよしておきましょう。
締めはもっと訳のわからないものでした。
『「バブル」の果実を、消費者に共感される酪農の推進と担い手育成の仕組みに生かせないか。日々、考えている』
本当に”バブル”であるなら、確実に弾けるのですから、
(だから”バブル”であるはずです)
”バブル”が弾けた後をどうするか、を考えていたほうがいいように思います。
それこそが経済人としての使命だと思うのです。
それにしても、この欄に無記名で寄稿されている方は、本当に『第一線で活躍している経済人、学者』なのでしょうか?
読者投稿欄とレベル差があるように感じられない、と言ったら言い過ぎでしょうか?
by k1right
| 2016-04-10 00:00
| 朝日新聞
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