2016年 02月 17日
「噂の東京マガジン」白鳥エサやり問題 |
2/14のTBSテレビ「噂の東京マガジン」噂の現場で、群馬のどっかの池だか沼だかで、白鳥へのエサやりが問題になっているとのことでした。
(番組を見た後でも、市町村名、池/沼等の地名を覚えていませんでした)
”邑楽町”で見つからなかったので、”群馬県邑楽郡”関連です。
・たまたま10数年前?に数羽の白鳥が飛来
・白鳥へのエサやり(ムギ、パン)ボランティア開始
・白鳥増加。白鳥の町として観光のネタに画策し年1で白鳥祭り開催
・オナガガモが増加
・オナガガモを狙うオオタカが飛来
・オオタカを狙うカメラマンが集結
・白鳥への餌のおこぼれを狙うカラスが増加
・オオタカが止まる枝を市の職員が切断(したが効果なし)
・白鳥へのエサやりボランティアの餌は主にオナガガモがゲットし白鳥はおこぼれをあずかるのみ
・環境悪化のため、白鳥は他所に行ってしまうかもしれない
・大量のオナガガモの糞のため水質悪化(懸念あり)
・白鳥へのエサやりボランティアは、鴨も可愛いと思っていて、鴨を狙うオオタカが憎い
・白鳥へのエサやりボランティアは、鴨を狙うオオタカを狙うカメラマンが嫌い
・野鳥の専門家は、エサやりに関して否定的な見解
・オオタカやカラスを追い払うため市の職員がパチンコで追い払い
私がよくわからなかったのが、白鳥へのエサを横取りするオナガガモが可愛いとする、白鳥へのエサやりボランティアの見解でした。
オオタカは白鳥も捕食していたようですが、おもにオナガガモを捕食していたようなので、白鳥の立場に立つと、エサを横取りするオナガガモが邪魔くさいと思うのですが、むしろオナガガモはウエルカムのようです。
その他の謎として
・アマチュアカメラマン達は嫌われているようで、駐車場の端っこに止めろとか言われていたようです。ただ、あの人達は、レンズにん十万も突っ込める裕福な方たちなので、フラッと白鳥を見に来る人達より、よほどお金を落とすはずなのですがそうではないようです。個人的な経験上、あの人達の態度に難があるのは承知していますが、それにしても、白鳥のエサやりと対立する理由がよくわかりません。
サイトにもあるように、アマチュアカメラマンが増えることを”懸念”としている理由がわかりませんでした。
・白鳥よりオオタカのほうがよほどレアな鳥なのに嫌う理由がわかりません。
白鳥が逃げてしまうかもしれないから?”猛禽”が”猛獣”を連想させるとか?
・そもそも白鳥が観光資源として成立しているか、が不明です。
どこにでもいる鳥ですし、他所へ行けばもっと集結していたり、絵になる場所も多々あります。
私の見解としては、野生動物へのエサやりというのは、歪んだ支配欲求の現れです。相互依存の典型のようなもので、エサやり側に自覚がないのも典型的でさえあります。これで、白鳥へのエサを横取りするオナガガモも可愛いと感じる心理も解釈できます。エサやり行為が野生動物の生殺与奪権を握っている=支配していると思われるからです。
白鳥や鴨が可愛いからエサをやるという感情論には賛成することはできません。
むしろ反対します。
無根拠で無秩序な、本来自然界にないムギだのパンだのを給餌する行為も有害であると考えます。
また、給餌することによって自然をコントロールしたいという欲求も否定します。
この点については関係者は自問していただきたいです。
給餌行為の根本的な目的はどこにあるか、意識化すべきです。
必要なことは給餌ではなく環境整備です。それにより適切な状態に落ち着くはずで、結果的に白鳥の飛来数が減少するかもしれません。
一箇所に同種の動物が集中することにより、鳥インフルをはじめとする各種感染症のリスクが増加し、一斉絶滅の可能性もありますが、それも考慮する必要があります(そのため給餌をやめたところもありました)。
個人的には、餌付けされた鳥類や動物に何ら興味はありませんし、迷彩服を着た連中が集まる場所には近づきたくもないので、勝手にやってください、としか言いようが無いです。
例えば、阿寒ではエサに魚を与えるようになってから、オジロワシやオオタカが現れるようになり、むしろ人気が出てきています。それがいいこととは言いがたいのですが、参考にしてもいいかと思います。
『日本では数が少ないといわれているオオタカ。自然が豊かに残る里山で、オオタカを観察。四季を通してのオオタカの暮らしやひなから巣立ちまでの様子を写真で追う。』
以下TBSのサイトより
『冬にハクチョウがやってくる湖や沼が日本各地にある。
今回は群馬県にある県立多々良沼公園の邑楽町(おうらまち)側にあるガバ沼が現場。
毎年100羽ほどのハクチョウが飛来する。この白鳥に地元のボランティアが餌やりをしている。
目的は町おこし。
観光資源の少ないこの町で、毎年1月、町をあげて「ハクチョウ祭り」を催すなどして、ハクチョウを見に来る観光客を集めるために餌を与えているのだ。
毎日2回パンの耳や麦をあげているが、これを一緒になって食べるオナガガモが激増してしまった。餌やりに反対している住民は、ハクチョウに餌を与えると野生の本能を奪い、フン害で水質の悪化を招くと言う。
しかし、餌やりを止めてしまうとハクチョウが来なくなるのでは?とボランティアは心配する。
さらに、オナガガモが増えたことでそれを狙った猛禽オオタカが最近やってくるようになった。
これには、餌やりボランティアも頭を抱えた。さらにオオタカを撮影するアマチュアカメラマンも増え、それに対しても懸念を抱いている。
それだけではない。その上、カラスもやってきて、もうガバ沼は色々な鳥で埋め尽くされている。
野生の生き物に対して、餌をあげることが自然環境にどんな影響を与えるのか。
町、餌やりボランティア、餌やりに反対する住民、皆が問題点を認識し、これからどうすればよいかを話し合ってほしい。』
断言しますが、感情論で対立している連中間での話し合いは時間の無駄です。
ですから、一見まともな『どうすればよいかを話し合ってほしい』という提案は、時間の浪費を招くだけの非建設的な提案です。
by k1right
| 2016-02-17 00:00
| TBSラジオ
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