2015年 10月 23日
本日(10/23)のJR北海道ニュース |
◯本日(2015/10/23)のJR北海道ニュース
繰り返しですが、
『しかし、まぁ、ほぼ毎日のように道新にJR北海道のニュースが載るものです。
それほど、道民のJR北海道への関心が高い現れでしょう。』
JR北海道で今最もホットな”減便”に関するニュースです。
やっとまとまった記事が・・・。
『JR北海道は来年3月のダイヤ改正で普通列車約80本を減便(区間短縮を含む)する方針で、対象列車の沿線自治体に利用状況などを説明し、理解を求めている。大幅な減便となる路線の沿線では現状維持を求める声が強い一方で、「やむを得ない」と諦めも広がりつつある。減便と引き換えに、JRに地元の観光振興への協力を求める“条件闘争”の動きも出始めている。
JR北海道は9月30日、老朽化が進むディーゼル車両の更新が資金不足で難しいなどの理由で、利用人数が20人以下の普通列車を減便する方針を発表した。詳細なダイヤ案は公表していないが、北海道新聞の調べでは、既にJRは関係自治体に札沼線、根室線、釧網線、室蘭線、宗谷線、石勝線、石北線の7路線で50本以上が減便対象になっている、と伝えた。』
損益分岐点が”20人”ということではなく、減便の対象が20人ということなのでしょう。利用人数が20人程度で収支がトントンになるとは思えませんから、切り捨てるならこのライン、ということでしょう。
この非常に明確なJR北海道の減便基準に対し、各自治体関係者の反応が面白いです。
・夕張市の大島理事
『減便は生活スタイルそのものが変わることを意味する。市民への説明に配慮を求めたい。』
・新十津川町の熊田義信町長
『地方の足を守るのがJRの役割。(減便は)絶対反対だ。』
・根室市の長谷川俊輔市長
『(自家用車を持たない)交通弱者に影響が出る。』
・白糠町の担当者
『もともとバス利用者が多く、町民の足がなくなるわけではない。」
。根室線沿線の別の市町村長
『経営環境が厳しく、利用が少ないならやむを得ない。』
記名と匿名で正反対の意見になるという不思議さ。
さらに別の記事ではこんな意見もあります。
・根室市の長谷川俊輔市長
『負担を住民に押しつけるよりも、国にお願いして『北海道の足』を守る努力をすべきだ』
・夕張市の大島理事
『『JRがなくなる』という最悪の事態も想定して、交通体系を考える必要がある」と述べ、JRには「地域にとって最良の交通は何か、知恵を出してほしい」』
同日の同じ新聞ですが、記事により主張が変わっているのが興味深いところです。
『JR北海道によると、夕張支線には老朽化した橋梁(きょうりょう)が14本、トンネルが1本あり、いずれも1918(大正7)年に完成。このうち特に劣化が激しい第8志幌加別川(しほろかべつがわ)橋梁(南清水沢―清水沢間)の橋桁の交換に約9千万円、水漏れが激しい稚(わっか)南部トンネル(清水沢―鹿ノ谷間、全長161・3メートル)の内壁補強などに約6億5千万円かかるという。
炭鉱閉山などに伴う人口減少で、夕張支線の利用は75年に2318人だった輸送密度(1日1キロあたりの平均利用者数)が2014年には117人に減った。
JR北海道総合企画本部の高見大介専任部長は「(廃線の)正式な意思決定はない」とした上で、「このまま行けば、遅かれ早かれ、安全を確保した状態で列車を走らせられなくなる」と述べた。』
これを読むと、減便などは減便で利益が出ることはない、その場しのぎの策で、いずれ廃線するための前振りでしか無いことが伺えます。
ただ、こんな記事を読むと、もう終わっているとしか思えないのです。
『JR石北、宗谷両線で9月下旬以降、ぬれ落ち葉による車輪の空転が原因の列車の遅れや運休が多発している。件数は既に昨年の3倍に達し、JR北海道旭川支社は「思いつく対策は取っている。後は空転しにくい車両を開発するしかない」と頭を抱えている。
同支社によると、列車の車輪の空転は例年、9月下旬ごろから10月下旬ごろまでの間に発生するという。落ち葉の油分や朝露による水分が主な原因で、オホーツク管内遠軽、上川管内上川両町内などの急勾配区間で普通列車が坂を登れず、立ち往生することが多い。
昨秋の列車の遅れや運休の件数は石北線のみで6件だったが、今年は9月下旬から21日までに宗谷線の4件を含めて18件に上る。
同支社は今秋の多発状況の原因として、「爆弾低気圧」などが相次ぎ、強風で油分を多く含んだ青い葉が散り、レールに張り付くケースが多発したほか、朝露の発生が目立つ点などを挙げている。』
by k1right
| 2015-10-23 15:00
| 北海道ネタ
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