2015年 10月 24日
「眠りのための12ポイント」について |
以前掲載した「眠りのための12ポイント」についてフォローしたいと思います。
やはり、ハイライトはここです。
『12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
・専門家に相談をすることが第一歩
・薬剤は専門家の指示で使用』
残念なのは、”専門家”が具体的に言及されていない点です。本文には『医師や薬剤師』とありますが、プロとしての”薬剤師”に直接、相談することは難しいです。少なくとも私は薬剤師への窓口の存在を知りません。
よって、『医師』に相談することになりますが、ここで問題になるのは、何科の医師に相談するか、ということです。
ここに具体的に言及されていないのが非常に惜しいです。
その答えなんですが・・・何科でもいいのです。
精神科でも、心療内科での、町の総合的な内科医でも。
問題は(大学病院ではない、紹介状が不要な)規模の大きい病院の場合ですが、その場合は、受付などに相談窓口がありますから、そこで、主訴を素直に訴えて、病院側に判断を仰ぎましょう。
小さな医院なら、医師の側も、自分の専門外であったり、手に負えないと判断した場合は、適切なところにリファーしてくれるはずです。
本当に不眠で困っている場合とりあえず、どこでもいいですから、受診すべきだと私は考えます。
このようなブックレットで、薬について、あからさまに言及しているものは珍しいです、というか非常に貴重です。
どうも、睡眠薬というのは、一般に、非常にハードルが高いというか、イメージがよろしくないようです。
昔の、自殺に用いるお薬、というようなイメージが残っているのでしょうか・
今の睡眠導入剤では、(それだけで)致死量に至るものはありません。
精神科、心療内科の受診に抵抗がある場合、近所の内科にかかっても、症状によっては精神安定剤、抗不安薬、弱めの睡眠導入剤が処方されます。
ただ、医師によって処方される薬の傾向がまちまちなので、あとで、それがどんな薬か調べたほうがいい場合が多いです。
※いきなり依存性が強い睡眠薬を処方される医師もいるので要注意
それでも、眠れなくて困っている、日常生活に支障がある、とにかく苦しい、という場合、市販のサプリなどに頼るよりも、まず、どこでもいいから、何科でもいいから、とにかく医者にかかったほうがいいと思います。
このブックレットの付録ページに目に留まった資料がありました。
それが『睡眠薬の適正使用・休薬ガイドラインより』との記載です。
これでググると以下「睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン」がヒットしました。
『ストレス社会と相まって、睡眠薬の処方量は近年、漸増傾向にあります。抗うつ薬や抗精神病薬など、そのほかの抗精神病薬では単剤化が進んでいるものの、漸増傾向は睡眠薬に特徴的です。
このような背景から生まれた本書は、睡眠薬や不眠について患者が抱える不安に応える書籍として、“医師・薬剤師必携”です。』
それに近いものがPDFでリリースされていたので、これから読む予定です。
ただ、専門家向けなのでかなり難しい・・・。
by k1right
| 2015-10-24 00:00
| カウンセリング
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