2015年 09月 20日
最近の自転車保険ニュース |
これまで何回か自転車保険について扱ってきました。
以下は直接自転車保険に言及されているのではありませんが、関係しそうなのでピックアップしてみました。
『札幌市の大通公園で自転車との衝突事故で大けがをしたとして、同市内の50歳代女性が17日、同市に損害賠償を求める民事調停を札幌簡裁に申し立てた。同公園は自転車の乗り入れが禁止されているが、女性は「市の管理不足で乗り入れが常態化していた」と訴えている。公園内の自転車事故で行政の管理責任を問う申し立ては極めて異例。同市みどりの管理課は「事実確認ができていないのでコメントできない」としている。
申立書によると、女性は2013年5月31日午後7時頃、同市中央区大通西6の同公園内で、犬と散歩中に前方から走ってきた自転車と衝突。女性は弾みで転倒して腰などに打撲を負い、重いものが持てないなどの後遺障害が残った。』
公道外、というのは珍しい事例ですし、個人ではなく札幌市が対象ですから自転車保険とは関連はないのですが、当事者間で十分な補償がなされず(要は自転車保険による=個人賠償保険による補償)やむを得ず行政を訴えたのでないでしょうか?これだけだとわかりせんが。
そして、共同通信社「自転車の意識・実態調査」です。
自転車保険に関して言えば、
●高額個人賠償事例の認知度は26.8%。一方、改正道交法の違反規定は7割が認知
『13年7月、自転車に乗った小学生が60代の女性をはねて重い後遺症を負わせたとして、神戸地裁は保護者に約9521万円の賠償を命じる判決を言い渡しましたが、この判決を「知っている」と答えた人は26.8%でした。
一方で自転車の違反規定が定められた道交法改正については、71.8%が知っていると答えました。』
傘差し運転とか、両耳イヤフォンなどは如何なものかと一時期話題になりましたが、人身事故を起こした際の賠償に関しては、いまだに他人事と感じている方が多いようです。
確かに、1億近い賠償請求より、青切符のほうがより身近な問題なんですが、自分の子供が1億近い請求書を持って帰ってくるなんて、想像もしたくありません。
●自転車事故に適用される保険の未加入率は8割近く、自転車保険の認知度も過半数に至らず
『万が一の事故、多額の賠償が発生する事例に対しては、保険が大きな備えとなります。自転車事故に適用される保険は、自動車保険などの特約や、TSマーク付帯保険、自転車保険がありますが、加入しているかどうか尋ねたところ「入っていない」「わからない」との回答が合わせて79.0%に上りました。このうち、自転車の事故に特化した自転車保険は「聞いたことはあるが内容は知らず、加入したことはない」「知らない」と答えたのが53.9%と過半数を占めました。認知されているとは言いがたい状況です。』
”万が一の事故、多額の賠償が発生する事例に対しては”、個人賠償保険以外対応できるものはありません。しかし、なぜか、具体的な保険名に言及しません。だから、わからない、身近な問題ではない、として個人賠償保険の認知度が上がらないか、保険業界としてあまり奨めしたくないオプションではないかと勘ぐりたくなります。
我田引水になりますが、セゾンの自転車保険の保証内容がすばらしいので、くり返しお勧めいたします。
cf.過去記事「自転車保険」
by k1right
| 2015-09-20 00:00
| 自転車/自動車保険
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