2015年 09月 17日
読書記録「0ベース思考-どんな難問もシンプルに解決できる-」 |
読書記録 スティーヴン・レヴィット「0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる」
抄録は以下のとおり。
『いま世界でも最も知的で面白い思考ができる著者コンビが、PKを「合理的に」どこに蹴るべきかを知る方法から、絶対に耳を貸さない相手を説得する方法まで、驚くべき「思考法」を伝授する。さまざまな問題に対して、既成概念を打ち破った考え方ができるようになる一冊。』
そして、前作同様わかりやすくて面白い。
そして、前作と異なり、人に薦めやすいタイトルになっている。
前作では、大相撲の千秋楽に7勝7敗の力士の勝率が統計学的に辻褄が合わないと指摘して物議をかもしたが、今回もPK戦や大食いアーティスト(と私は思っている)小林尊氏等のテレ東マニアの琴線に触れる分野に言及している。
(「マツコの知らない世界」での小林尊氏出演回は必見)
ピロリ菌、糞便移植、ワイン、宗教等、様々な分野の話題を遡上にあげているためまとめるのは困難なので、冒頭の一部を引用する。
『現代生活はインセンティブの上に成り立っている』
『何を測定すべきか、どうやって測定するべきかがわかれば、世界はそう複雑ではなくなる』
『一般通念は大抵間違っている』
『相関関係と因果関係は別物だ』
特に、最後の『相関関係と因果関係は別物だ』はSEにとって必須の思考法だ。
と、これまでが”前2作の根底にあった”こと、とある。
そして『こうしたほうがいい』を提供できればいい、とある。
すべてがインセンティブで説明できるとは思わないが、実際にインセンティブで合理的に説明できることは多いと思う。
特に、心理学関係において。
おすすめ度:★★★★☆(単純に読み物として面白い)
言い方は違うのですが、ここで言われていることは、まさに”0ベース思考”そのものです。
『たとえば起業家のイーロン・マスク
(PayPal社の前身であるX.com社を設立した人物)も
完璧に演繹型なんですね。
常に原理原則から考えるんです。
たとえば、ロケットを一つ飛ばすのには
どうしてあれほど金がかかるのかと。
原則から考える──つまり、
部品代だけなら全然安いわけです。
だから、何かがおかしいに違いないと考えて、
ロケット事業に乗り出したんです。』
未読ですが、記事を読む限り似たコンセプトだと思いました。
by k1right
| 2015-09-17 00:00
| 読書記録
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