2015年 05月 17日
映画「龍三と七人の子分たち」 |
ゴジラがいる真新しい映画館で「龍三と七人の子分たち」を観てきた。
思った以上に低予算映画風だった、というのが正直な感想(カルトではない)。
それを最初から頭に入れておけば印象が変わったのだろう。終盤まではずっとイライラしながら観た。金がかかっていない雰囲気が演出だと思って観ていたので、いつ転調するするのか期待していたら、最後まで貧乏臭いままだった。
新しい映画館のオープニング作品というような扱いではなかったのは、その貧乏臭さのためかもしれない。
やっぱり派手な作品のほうが映えるだろうから。
時代がかったジジイの会話は楽しめず、ただうっとおしいだけだった。あれを楽しめればよかったのだろうが、ひたすら面倒なだけだった。
おそらくモデルは、昭和の終わり頃に足立区の銭湯にいた背中一面に絵が描いてある爺さんたちだろう。実際に何度か会ったことはあるし雰囲気は分からないでもない(でも当時大学生だった自分にはシンパシーは湧かない)。そうするとジジイたちは80才は優に超えるので、そこは映画、ということだろう。
高倉健や菅原文太が健在だったら、そんな感じなのかもしれない。
むしろテキ屋である寅さんとその親分筋、なのかもしれない。
一種のオマージュなのか?
そう思って観たらいいのかもしれない。
シルバーパスで見るのにちょうどいい映画、だと思う。
しかし、”おならプー”で笑えないと笑える箇所があまりない。
基本的には昔ながらのドタバタ喜劇で、センスとしては吉本新喜劇(特に間寛平がいた頃)や笑点に近いものと感じた。
※後で確認したら、劇場のパンフに「これはビートたけし監督作品である」と書いてあるとのこと。であれば映画そのものの作りは納得できないでもないが、それならそのような宣伝をすればいいのに、と思う。テロップも北野武だったと思う。
by k1right
| 2015-05-17 01:01
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