2015年 02月 08日
献血に報酬が必要なのか? |
今朝(2015/02/07)のNHKのニュース深読みで献血者減少により血液が不足しているとの特集があった。
なぜか出演者の、小野文惠アナ、高田延彦氏は報酬に固執していた(この場合”こだわっていた”と言い換えるのは日本語として正しいが、誤解を生む可能性があるのでこのような表現とした)。
以下番組HPより。
『病気やけがの治療に必要とされる血液製剤の供給を支える献血。先日、日本赤十字社は、血液需要がピークとなる2027年に、献血者約85万人分の血液が不足するとの推計を公表した。輸血用血液製剤の8割を使う高齢者が増え続ける一方、若者の献血率が下がり続けているのだ。将来、深刻な血液不足により適切な医療がうけられなくなる可能性も指摘されている。血液不足で医療は?血液が不足しないためには?とことん深読みする。』
※献血率が下がっているのは”若者”だけではなく、番組中のデータでも全世代にわたっているし、そもそも小野文惠アナ、高田延彦氏を”若者”とするのは適切ではない。
出演者は前記のお二人と、安田美沙子氏、後は献血サイドの方々。
問題はこのお三人で、お三人とも献血経験が殆ど無いとのこと(正確には不明)。
※一人ぐらいは多少なりとも献血経験があるタレントをキャスティングしていないのはなぜか?
献血しない理由としては、健康上の理由ではないようだ(詳細不明)。
安田美沙子氏は「”ピアスを開ける”と献血できないと思っていた」とのこと。
高田延彦氏は何を言っているのかよくわからなかったが「注射が怖い」とのようなことを述べられていた。
小野文惠アナは、、、忘れた。
どうすれば、献血者が増えるか、という議論で、
安田美沙子氏は、FB、Twitter等のSNSで拡散すればと述べられていた。
この方もSNSは利用されているようで理解されていると思うのだが、
リテラシーの低いSNS利用者はクローズな環境で利用している。
多くの人はFBではうるさいから”友達”の投稿しか読まないし、LINEなどはメンバー間でしか話はしない。Twitterなどはしていても特定少数をフォローしている場合が多い。
つまり、安田美沙子氏にリーチされていないということは自身の身を持ってご存知のはずなので、この意見は無意味だし、もちろん日本赤十字もFBを始めネット上でも様々な手段を講じている。
”報酬”に関しては出演者の理解と知識不足が顕著であった。
・ポイント制にしてはどうか?
→すでにしている。ポイントによって景品が得られる(景品の中身の是非は各論があるだろうが知らないのだから議論はここで終わり)
・報酬が必要では?
→過去の売血の問題があり”お金”はとっくの昔にNGになっている。WHOも同様。
・イタリアでは献血により有給の取得が可能
→それならば献血するということを言いかけたようだが、そもそも自由業の高田延彦氏に有給の概念があるのか?
※さすがに”金”とは言わなかったが、報酬が何を指しているかは自明だった。
ウラの旅サラダで高田延彦氏の奥様が出演されていたので思い出したが、
奥様はがんの手術を受けているので当然輸血はされていたはずだ。
それでも報酬が必要というのであれば、受益者負担でいいだろう。
例えば、10000円/100ccならご納得いただけるだろうか?
奥様も同じご意見なのだろうか?
それとも、それは医療費として支払っているからコミコミだという認識であろうか?
自分のよく知っている新宿東口献血ルームを例に取る。
献血するとコインをもらえて、そのコインで市価100円程度の袋菓子などが交換可能だ。
さらに高速のSAにあるようなドリンクの自販機がすべて無料で飲み放題で、献血すると体内の水分量が減少するので、積極的にドリンクを接種するよう勧められる。
雑誌は新刊が揃っているし、漫画の単行本もある。
ポイントやキャンペーンにより、バンダナ、タオルなど様々な品物をいただける。
さらに回数によって別途記念品をいただける。
直接金銭価値に変換することは難しいが、
先の例だと少なくとも数百円相当になる。その上に併せて血液検査もなされるので、
同様の検査を医療機関を受診した場合、幾らぐらいになるか換算可能だろう。
さらにドリンク代は書籍代を漫画喫茶に換算したらどれくらいか?
報酬としては十二分ではないか?
これでも報酬が不十分だと仰るのだろうか?
そもそも、自分は献血はボランティアだと認識しているので、報酬論に至るはずがないし
献血と報酬という組み合わせに違和感しか無い。
献血サイドの出演者の方々も困惑されていた。
それはそうだろう、そもそもボランティアである事が前提なのに
報酬論に及ぶことが皮膚感覚として理解できないのだ。
亡き父の手術の際、かなりの量の輸血をしていただいた。
私は幸運にも輸血が必要となる病気も怪我もないが、結構危ないことをしているので普通の人よりリスクは高いだろう。
高田延彦氏も以前は真剣な格闘技をされていたのでその点には理解がお有りだろう。
私見だが、集団予防接種が無くなったことで、一定年令以下の層は注射嫌いが増えているのではないか?
定期的に健康診断を受けていれば採血もされるから献血時の注射などは屁でもない。
献血ルームのスタッフの注射スキルは高度で、痛みは思った以上に少ない。
新宿東口献血ルームには、見ていないと針が刺さったかどうかわからないくらい上手い方がいて驚かされたこともある。
つまり、献血者の減少は、注射が怖い層の増加で
それに対する対応として、注射嫌いをなくすこと。
そこで、集団予防接種の再開により若年層の注射嫌いの解消、
定期健康診断を義務付けることでの採血慣れを促進、を提言させて頂く。
さらに、このような番組を作成する際は、
出演者の一人に献血経験者を混ぜておき、
注射が怖い、献血への無知蒙昧を蔑むような演出をされては如何であろうか。
批判ばかりでは何も改善されないので
(これらの出演者のように、しない/できない/したくない理由をいくらあげても何も変わらない)
私からも少しは建設的な意見を述べさせて頂いた。
新宿東口献血ルームなどにいくと若い人ばかりなので、むしろこちらが元気をいただける気がする。
(一度すんごい可愛い看護師さんがいたことがあって採血時にドキドキしてしまったことがある(爆))
さらに女性が多いのも特徴的だ。
対して、新宿西口献血ルームはおっさんサラリーマン層が多い気がする。
さらっと帰るなら西口のほうが良かったりする。
もう一つの新宿東口献血ルーム(新しく駅に近い方)はウッディなおしゃれな美容院のような感じで自分には場違いな印象だったが、若い女性はむしろ慣れ親しんだ感じで落ち着くのかも知らない。
アキバはオシャレだが無機的な感じでもう一工夫必要な感じがしたが、若い世代はどう感じるのか知りたいところだ。
まあ、とりあえず一回行ってみればいいんじゃないか(軽いな、自分)。
私自身の献血回数はやっと30回に到達したところ。
区切りごとによくわからない記念品をいただくが、私はボールペン程度で十分だ。
というかむしろ”XX回記念”と書いてあるペンとかのほうがいい。
いくらあっても邪魔にならないし実用的だし。
Twitterでは”検査代わりに献血している”とのご意見があったが、自分の場合はその通りです。
自分にも多少のメリットがあっていいんじゃないかと思うし、健康体であるがゆえの献血である。
by k1right
| 2015-02-08 00:00
| NHK
|
Comments(2)
Commented
by
ヨシモ☆
at 2015-02-08 10:24
x
自分も同感です。
献血未経験のタレントばかりで話が全然前に進まないことに、少し苛立ちすら感じてしまいました。
特に高田延彦さんの発言にはガッカリさせられました。
やはり、義務教育の段階で正しい知識を与えておかないと、この問題は解決していかないだろうと感じました。
献血未経験のタレントばかりで話が全然前に進まないことに、少し苛立ちすら感じてしまいました。
特に高田延彦さんの発言にはガッカリさせられました。
やはり、義務教育の段階で正しい知識を与えておかないと、この問題は解決していかないだろうと感じました。
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Commented
by
k1right at 2015-02-09 12:26
ヨシモ☆ さんコメントありがとうございます。
高田延彦氏というのは潰れたプロレス団体(和泉元彌とか泰葉とHGとかをリングにあげたクソ団体です)の変キャラで受けた、いわゆる筋肉バカ枠だと思っているので、基本無視ですね。
小野文惠アナを始め、杉浦アナのJFAへの攻撃的な態度など等、最近のNHKの非報道系アナウンサーはちょっと変です。
高田延彦氏というのは潰れたプロレス団体(和泉元彌とか泰葉とHGとかをリングにあげたクソ団体です)の変キャラで受けた、いわゆる筋肉バカ枠だと思っているので、基本無視ですね。
小野文惠アナを始め、杉浦アナのJFAへの攻撃的な態度など等、最近のNHKの非報道系アナウンサーはちょっと変です。