映画「思い出のマーニー」 |
以下ネタバレ注意
ちょっと前に「思い出のマーニー」を見た。
感想は・・・う~~~ん、どう解釈していいのやら。
ただ、”名作”との評判も聞かないのでそんなものかもしれない。
個人的に深く縁のある霧多布周辺が舞台とのこと。
冒頭で札幌発の特急おおぞらに乗って釧路で根室行きの列車に乗り換え、
根室ではない何処かで下車。
よくわからなかったのは、塩の満干の影響を受ける湿原という設定。
そういうふうに宣伝していなかったが 完全なファンタジー。
そこに現代の設定を持ち込んで
原作がイギリス方面なのでややこしい感じになってしまっている。
割りきって原作通りにすればよかったのではないか?
根室と釧路の間にある洋館で鹿鳴館のようなダンスパーティーだなんて
どう考えてもなんかのフリだろうと思ってしまう。
自分がジブリ作品に慣れていなくって
キャラの見分けと声優のキャスティングの意図がよくわからなくて
登場人物の設定がよくわからない。
おばさんだと思っていたキャラが中学生だったり。
多分、登場人物を演じている役者さんを元にキャラを想像しなければいけないのだろうが、慣れていない自分にはちょっとむずかしい。
声優でない役者を当てているというのはそういうことではないのか?
ただ、このオチを持ってくるなら、前の方にもうちょっと説明ゼリフは必要じゃないか?
後半に向かっていろんな謎が解けて一点に収斂していくという展開ではなく
おとぎ話のように、実は◯◯の正体は☓☓でした、ちゃんちゃん、
なんだから最初からそれを匂わせておかないと唐突感が否めない。
助かったのは宇多丸さんの番組で事前に評価を聴いていたので
”設定に疑問は持たない”姿勢で見られたので
余計なことに頭を使わずに済んだこと。
途中からこれはオンオフの曖昧なタイムスリップものだと気づいたが
それがわからないと、なんで洋館がぼろぼろだったのか、
なんで一人に戻った主人公が倒れているのかが全く理解できない。
だから実の祖母と出会えるが、最初は時間だけではなく
空間も移動していると思っていた。
故にダンスパーティーはイギリス方面のどっかの全く同じ洋館なのかと勘違いしかかっていた(意図的なミスリード?)。
友人の若いアニオタ(♀)はキャッチからてっきり百合ものだと思っていたらしい(苦笑)。
観客は親子連れが多かったようだが、子供にどう説明したかが気になる。