2017年 06月 03日
石巻市の震災がれき処理詐欺判決に関する各社報道比較 |
2011年4,5月に石巻にいて当時の石巻災害復興支援協議会のお手伝いをしていました。
向こうはおそらく覚えていないでしょうが
関わったものとして記載しておきます。
cf.
個人的には弁護側の無罪主張を支持したいです。
あの頃の石巻は無茶苦茶で、厳密な区別などできなかったと思います。
ボランティアの人力だけではどうにもならず
同一現場で建設会社の重機+オペレーターとの連携が必要な現場はたくさんあったはずです。
しかも何もしていないのではなく、実際に復興の作業に当たったのですから、
それをすべて悪質であると断ずるのはあまりに杓子定規です。
それに会社は破産手続き中とのことで、充分な社会的制裁は受けているはずです。
朝日新聞宮城版
サイト検索の結果、新聞記事のみ(東京 朝刊 宮城全県・1地方)
5/30『委託料巡る詐欺、元社長に実刑判決 震災がれき処理 /宮城県』
※サイト検索には東京朝刊とありましたが、多摩版に記事はありませんでした。
読売新聞宮城版
なし
毎日新聞宮城版
『東日本大震災で発生したがれき処理費用を水増し請求したとして、詐欺罪に問われた石巻市の元建設会社社長、伊藤秀樹被告(54)=同市=の判決公判が29日、仙台地裁であった。小池健治裁判長は「震災後の混乱状態につけ込み、ボランティア活動に関わる部分なども含めて何度も水増し請求しており悪質」として懲役4年(求刑・懲役7年)の判決を言い渡した。
判決によると、伊藤被告の経営していた同社は、同市発注のがれき処理業務を受注。2011年6~11月、本来は認められていないボランティアの作業分などを含めた費用を市に5回にわたって請求し、約5740万円をだまし取った。』
北海道新聞
『東日本大震災で発生したがれき処理業務の費用を水増し請求し、宮城県石巻市から実費との差額約5700万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた石巻市の元建設会社社長伊藤秀樹被告(54)に仙台地裁は29日、懲役4年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。
判決理由で小池健治裁判長は「ボランティアが作業した分などを会社の業務として請求した」と認定。「震災の混乱につけ込んだ悪質な犯行で、全国から集まったボランティアの善意を踏みにじった」と指摘した。
一方で伊藤被告が震災後、ボランティアを受け入れる石巻市の協議会会長として「復興に尽力していた」と減刑理由を述べていた。』
河北新報
『東日本大震災で発生した石巻市のがれき処理事業を巡り、市の業務委託料を水増ししてだまし取ったとして、仙台地裁は29日、詐欺罪で、同市の建設会社「藤久建設」(破産手続き中)の元社長伊藤秀樹被告(54)=石巻市=に懲役4年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。弁護側は控訴する方針。
判決は「行政の審査に甘い面があったことは否定できない」としつつ「震災後の混乱につけ込み、虚偽の請求を繰り返した」と指摘。「全国から集まった善意を踏みにじった上、発覚後、偽装工作を図るなど犯行は悪質」と結論付けた。
弁護側は「単なる請求ミスで、だまし取るつもりはなかった」と無罪を主張していた。
判決によると、被告は2011年6~12月、藤久建設が市から委託を受けたがれき処理業務の委託料を水増しして計1億1480万円を請求し、正規の委託料との差額計約5740万円をだまし取った。
亀山紘市長は「震災の混乱期に乗じて市民を欺いた重大な罪にふさわしい判決となった。破産手続きにおいて一層の真相解明と被害回復が図られることを望む」との談話を出した。』
by k1right
| 2017-06-03 06:03
| 災害ボランティア
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