2017年 06月 15日
読書記録「毒殺魔」 |
読書記録 若一光司「毒殺魔」
抄録は以下の通り。
『仕事中に大骨折した日読テレビのディレクター広川英樹は、リハビリの苦しさと恋人を失った寂しさから一人暮らしの自宅に風俗嬢リョウを呼んだ。単なるサービスを超えた彼女の優しさに広川は恋愛感情を持ってしまう。リョウが去った部屋には「建築家・加賀雄二郎」の名前と住所が記した紙片が落ちていた。ほどなくして報道される加賀の殺害事件。死因は正体不明の毒物による中毒死だった。広川はリョウの犯行を疑い、再び連絡を取ろうと試みるが、すでにリョウは風俗店を辞め沖縄に飛んでいた。そして、すぐさま起こる東京白金台の児童公園での四人の子供の毒殺事件。続いて今度は大阪の公園でも三人の子供と一人の親が殺害された。どれも同じ毒物による無差別大量殺人だった。犯人はリョウなのか? 彼女はどこにいるのか? そして動機は? リョウの怒濤の告白で疾駆する慟哭と驚愕のラストシーン!』
抄録には触れられていませんが、沖縄の基地問題をかをベースとする社会はミステリなんだそうです。
が、そもそもミステリとして成立していませんでした。
そもそも、”未知の強力な毒”って、子供が書いた小説みたいで、なんの裏付けもありませんでした。
ラストでリョウの子供が**の子供であることが示されるのですが、それが、**の子供でないなら、動機として不成立なんですが、そんなんでいいの?というラストでした。
作中に出てくるスマフォにインストールし、応答すると黙って位置情報を相手に伝えるアプリなんて、ただのスパイウェアで、そんなものがメジャーなアプリとして流通しているなんて、夢物語もいいところです。
そんな無知な人間が書く”社会はミステリ”なんて、読む価値などありませんでした。
おすすめ度:☆★★★★(誰がなんのために読むのかわかりません)
by k1right
| 2017-06-15 00:00
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