2016年 10月 02日
行動活性化療法(BA)について(まだ途中) |
まだ詳細は未確認ですが、こんな記事があったのでご紹介。
『BAは1970年代に開発された「行動療法」の発展型。
抗うつ薬が脳の神経伝達系に、CBTが認知の歪みといううつ病の原因に焦点をあてるのに対し、BAは原因ではなく「うつ状態を続けさせている行動」に着目する。
たとえば、「仕事に対する自信をなくし、職場復帰したいのに一日中家でふさぎこんでいる」患者がいるとしよう。
BAの立場からは、彼、彼女は職場で体験する嫌な状況や気分から逃れるため、行動を抑制する「回避」状態にあると定義される。』
まず、うつ病と抑うつ状態を混同しているような気がします。
うつ病では、したくてもできない、動きたくても動けない、のですが
(ゆえに薬の力を借りるのです。気の持ちようというレベルではありません。)
『体調が悪い時に行動するのは辛いが、あきらめずに続けることで好循環が生まれ、治療効果が持続する。』
とあるので、回復期のアプローチないし、薬物療法との併用、抑うつ状態からうつ病に遷移させないための心理療法のいち手段程度に捉えるのが良いような気がします。
この行動活性化療法(BA)に関してはもう少し調べたいと思います。
ただ、記事の締めにある以下の文はいただけません。
病気の状態と気分をごっちゃにするのはダメです。要は気の持ちようなんていってしまうのは禁句です。
『秋冬は憂うつな季節だが、何はともあれ日々の行動ありきである。』
記者は”医学ライター”とのことですが、精神病関係には疎いのが明らかです。
by k1right
| 2016-10-02 00:00
| 臨床心理学
|
Comments(0)