2016年 03月 03日
WHOの自殺報道ガイドライン無視により再発する悲劇(3) |
以前以下のように書きました。
2016/01/09「WHOの自殺報道ガイドライン無視により再発する悲劇(2)-現実化」
2016/01/01「WHOの自殺報道ガイドライン無視により再発する悲劇(2)」
2015/10/16「マスコミはWHOの自殺報道のガイドラインを無視?」
2015/11/03「WHOの自殺報道ガイドライン無視により再発する悲劇」
以下の3/2の道新の記事でどこがアウトなのか分かりますか?
『札幌の高1自殺、母親が北海道を提訴 「顧問が一方的に叱責」
2013年3月に札幌市の道立高校1年の男子生徒=当時(16)=が自殺したのは、部活内でいじめられていたのに顧問の男性教諭から一方的に叱責(しっせき)されたのが原因として、生徒の母親が1日、道に約8400万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こした。
訴状によると、吹奏楽部に所属していた生徒は13年1月末、無料通信アプリLINE(ライン)で同学年の部員に悪口を言われてトラブルになったが、顧問は事情を知りながら生徒を一方的に叱責したという。
生徒は市営地下鉄の線路に立ち入り、列車にはねられて死亡した。訴状で原告は「顧問が自殺の前日にも、他の部員の言い分をうのみにして生徒を叱責し、退部に言及するなど精神的に追い詰めた」として、適切に事実関係を把握するなど安全配慮義務を怠ったと訴えている。』
こどもの飛び込み自殺が通常手段化してしまっているのは、このような報道に問題があるのです。
少なくとも、ガイドラインに従わないならその旨を記すべきでしょう。
以下再掲します。
--ここから--
このことは、これらの報道と無関係ではありません。
繰り返し報道されることで、ニュースと方法の親和性が高くなるためです。
スパムやCMなどはこの原理に則ったものです。
繰り返しになりますが、マスコミはWHOの自殺報道ガイドラインを遵守していただきたいです。
以下内閣府のサイトからです。
自殺予防 メディア関係者のための手引き(2008年改訂版日本語版)
WHOでは、自殺予防の手引きとして、いくつかのガイドラインを作成しています。その中のひとつに「自殺予防 メディア関係者のための手引き」があります。この手引きでは、メディア関係者が自殺関連報道をする際に注意すべき点がまとめられています。
by k1right
| 2016-03-03 00:00
| カウンセリング
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