羽生くんのあれ、色んな意味でまずいよね?[2] |
ちょっと前に 「羽生くんのあれ、色んな意味でまずいよね?」と書いた後、何故か脳震盪だったんじゃないかとか、脳震盪だったらセカンドインパクトで死ぬとかの議論が巻き起こっていたが、なんでそっちの方向に議論が誘導されているか不思議だった。
現代ビジネスの記事「羽生結弦は本番でまた頭を打ったら致死率50%だった!? スポーツ界全体で脳震盪と競技禁止の厳しいルール作りを!」」
「[フィギュアスケート] 白戸太朗「あれから何を学ぶべきなのか?」」
そんな折、11月29日の朝日新聞夕刊で以下の記事があった。
「ブレーキを踏む役、必要だ 清水宏保」(←はデジタル朝日にログインしないと読めない)
その中で『国際大会には、運営側が委託するコミッションドクターのような人がかならず必要だと思います。』とあるので、オフィシャルはドクターを配置する義務はないらしい。
では、日本で開かれるNHK杯についてはどうなのかについては言及されていない(『NHK杯についてはあえて言及しようと思いません』とあるがこれは出場の是非についてのようで運営についてではないようだ)。
では、競技中に選手が大怪我をしたらどうするのか?
北京大会では運良く、アメリカチームがドクターを帯同してくれていたおかげで、治療してもらえたが、最悪のケースは、応急処置も受けられずに中国の病院に搬送だ。
今後フィギュア日本チームは大きな国際大会ではドクターを帯同するとのことだが、他国の選手が大怪我をしたらどうするのだろう?最悪裁判沙汰が考えられるが、治療の際に同意書でも取るか、放置するか、最初から緊急避難を主張する腹でいるのか?
リスク・マネジメントが問われる場面だ。
彼は運が良かったとしか言いようがない、いろいろな意味で。